Welcart 1.4 になって、いくつか仕様が変わったり、新しい機能が追加されたりしましたが、お気付きでない方もたくさんいらっしゃるようですので、案内も兼ねて補足説明をさせていただこうと思います。
消費税対応
消費税の設定オプションが変わりました。
管理パネル「Welcart Shop -基本設定-」にて、消費税関連の設定は、現在次の通りとなっています。
消費税区分
旧バージョンには無かったこのオプションの初期値は税込となります。また、旧バージョンからアップグレードした際は、消費税率が0または空白だったとき税込となり、数値が入っていた場合は税別と設定されます。
消費税対象
旧バージョンには無かったオプションです。インストール時の初期値は商品代金のみ対象となっています。旧バージョンからのアップグレードでは総合計金額が対象となっていますのでご注意ください。
このオプションを設けるに際して、カートの内容確認ページや納品書、メールなどに記載される消費税の表示位置を変更する必要が出てきました。そこで、Welcart 1.4.3 では、以下の様に表示位置を切り替えるようにしました。
【商品代金のみ】の場合 | 【総合計金額】の場合 |
商品合計金額 キャンペーン割引 消費税 送料 代引き手数料 使用ポイント 総合計金額 |
商品合計金額 キャンペーン割引 送料 代引き手数料 消費税 使用ポイント 総合計金額 |
ただし、Welcart をアップグレードしてもテーマのアップグレードは行われませんので、現在お使いのテーマで wc_templates をご利用の場合は、テンプレートを修正しなくてはいけません。対象のテンプレートは wc_confirm_page.php です。
Welcart 1.4.3 に同梱されている Welcart Default テーマの wc_confirm_page.php を見ていただくとお判りになるかと思いますが、キャンペーン割引の下(69行目)と代引き手数料の下(88行目)にそれぞれ消費税の記述があります。条件文を含んだこの記述(7行)を、それぞれ既存の wc_confirm_page.php に組み込んでいただく事になります。
消費税率
従来と変わりません。ただし初期値は空白となりますので、税込の場合も税別の場合も必ず設定して下さい。
旧バージョンからアップグレードした場合も、この消費税率が設定されているかどうか必ずチェックしてください。
税計算方法
従来と変わりません。
CSVファイルの文字コード
管理パネル「Welcart Shop -システム設定-」に CSVファイルの文字コード というオプションがあります。Welcart 1.4 からの機能ではありませんが、分かりにくいというご指摘を受けましたので補足させていただきます。
初期値は Sift-JIS で、通常はこのまま利用していただきます。ただし、CSVのアップロードにおいて文字化けが発生してしまうという時のみ、UTF-8 に切り替えて、CSVファイルをUTF-8に変換してからアップロードしてください。
つまり、オプションを UTF-8 にした場合、ダウンロードされるCSVは Sift-JIS となり、アップロードするCSVは UTF-8 として読み込みます。
これは、日本のエクセル特有の仕様に合わせる為の仕様ですが、結局ダウンロードする時の Sift-JIS への変換でも文字化けが発生する可能性がありますので、この対応は完全なものではありません。海外のマルチバイト文字の国では、エクセルも UTF-8 になっているのが常識らしいので、近いうちにこのオプションの仕様は、アップロードもダウンロードも指定した文字コードで行うようにしたいと思っています。
配送方法のIDについて
管理パネル「Welcart Shop -配送設定-」にて、配送方法名の前に表示されている番号を、優先順位から配送方法IDに変更いたしました。商品CSVデータでの配送方法IDの欄には、この番号を指定してください。